【レポート】暇倫を読む会に参加しました

 

日時:2023年12月1日(金)19時~

会場:まわれ虎

 

BunDoku事務局の江藤です。

 

國分功一郎『暇と退屈の倫理学』を読む会に参加しました!

 

会場は、別府市北浜にオープンした「まわれ虎」。1999年生まれの二人が営む本屋さんです。とにかくお店のラインナップが素晴らしくて、いわゆる人文系に力を入れている印象でした。店舗の2階を改装中で、ゆくゆくは飲食スペースもできるそうです。

 

そんなお店の企画「暇倫を読む会」ですが、こちらもやっぱり面白かった!2011年に発売され、2015年に増補版、2022年に文庫版が出たベストセラーですね。私は発売当時に大学生で、それこそ学生や社会人の読書会で取り上げられていた記憶があります。

 

今回は、店主や参加者による要約レジメもあって、大学のゼミさながらの充実した時間になりました。特に店主のレジメがすごかった。私も本を読んでレジメを作ることがありますが、本の内容を自分の言葉で要約し直すレジメというのは骨が折れるものだと思います。

 

もちろん話題も深まりました。本書のキーワードは「(世界の豊かさを)受け取ること」ですが、それでは「与えること」についてはどう考えたらいいのかとか、著者は本来性なき疎外論(あるべき姿を想定することなく現状を批判すること)を説く一方で、豊かさの本来性を説いていて矛盾するのではないかとか、面白い話ができたと思います。

 

BunDokuでは小説やエッセイを読んで感想を話しあう読書会を開催していますが、今回の『暇倫』のような哲学書あるいは人文書を課題図書にするのもいいなと思いました。店主のお二人、そして参加されていた皆さま、本当にありがとうございました!

 

P.S. 実は私もレジメを作ったので掲載しておきます。本の内容を自分の言葉で要約し直すのが億劫で、結果として抜粋集になっていますが、なかなかどうしてこれが便利で最近はこればっかり作るようになりました。皆さまもぜひ作ってみてくださいね!