第129回・BunDoku読書会

 

日時:2022年11月20日(日)9:00~10:30

会場:バレイショテン(大分市)

参加者:10名

 

事務局の江藤です。第129回・BunDoku読書会を開催しました!今回は初参加の方4名、とても久しぶりの方1名を迎え、満員での開催となりました。

 

課題図書は、村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』。2013年に発売されてベストセラーになりましたね。

 

某ハルキストもとい村上主義者のお薦めで取り上げましたが、彼女によると「春樹のすべてが詰まっている」とのこと。それでいて、他の参加者からは読みやすかったと評判でした。

 

「色彩は個性の比喩ではないか」「人間は所属する場で色彩が変わる」「色彩を持たないとはどういうことか」「傷や痛みは言葉を与えることで受け取れるのではないか」「春樹作品はひとつの装置だ」など、語りの尽きない会になりました。

 

特に印象的だったのは、単行本と文庫本の表紙絵に関する指摘で、ともにモーリス・ルイスの作品ではあるものの、前者では平行な色彩、後者では多重な色彩が描かれていて、表紙絵の変更にはどんな意図があったのかとても気になりました。

 

ご参加いただいた皆さま、楽しい時間をありがとうございました。またのご参加をお待ちしております!